「いかなる時でも温泉だけは施設に供給するのが使命…」山口・湯田温泉の組合が電気自動車の活用した温泉くみ上げシステム構築
災害時などでも温泉の供給を続けるために山口市湯田温泉の組合が電気自動車の電気を使って温泉をくみ上げるシステムを作りました。
山口市湯田温泉には6カ所の「泉源」があり、ポンプでお湯を汲み上げています。
勤労者総合福祉センター=サンフレッシュ山口の敷地内にも泉源があり、配給共同組合がこのほど、200万円をかけて電気自動車の電気を使って温泉を汲み上げるシステムを構築しました。
乗用車サイズの電気で10日以上、ポンプを動かせるということです。
配給共同組合は、6カ所の泉源から汲み上げた温泉を旅館や足湯など市内52カ所に供給しています。
今回の汲み上げシステムの設置により、再来年にオープン予定で非常用発電設備を備えた湯田温泉パーク内の2つの泉源とあわせて、非常時でも、いつもの湯量を供給できるということです。
(吉本康治 専務理事)
「いかなる時でも温泉だけは施設に供給するのが使命」「災害時でもお風呂だけは提供したいというのが配給組合の思い」
湯田温泉の泉源の温度は74℃と、非常に高いことで知られています。
組合では今後、この熱の有効活用も検討するということです。