地域の特産を支える拠点 宇部市に国産トウモロコシを原料とする飼料工場が完成
地域の畜産業を支える拠点を目指します。
家畜のエサ用の国産トウモロコシを原料とする国内初となる飼料工場がこのほど宇部市に建設されました。
こちらが完成した飼料工場。トウモロコシの乾燥機や粉砕機などが並び、最大稼働で年間およそ870トン、250頭近くの牛を賄える飼料を製造することができます。
工場を運営する宇部市の農業法人「あぐりんく」の敷地内で記念の式典が開かれ関係者らが完成を祝いました。
工場では山口市や宇部市などの農家が作ったエサ用のトウモロコシを原料に飼料を製造し近郊の畜産農家に販売。
国産の飼料用トウモロコシを原料とすることを目的とした飼料工場は国内初ということです。
(あぐりんく 工藤正直取締役)
「地域内のエサの循環そこで生産されたものを消費者までに届ける地域内での消費に繋がっていき付加価値を見出せるような取り組みに繋げていきたい」
農林水産省の調べによると、日本の飼料自給率はここ10年は25%前後を推移していて多くを輸入に頼っている状況です。
円安などの影響で飼料価格が高騰する中、あぐりんくでは工場の運営を通して農畜産業の維持・拡大にも繋げていきたいとしています。
工場の稼働は今月からで、ことしの製造量はおよそ200トンを予定しています。