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漁船の風対策はしたものの…2日後に解禁の底引き網漁への影響は?

2024年8月30日 18:33
漁船の風対策はしたものの…2日後に解禁の底引き網漁への影響は?
石川県内に接近している台風10号は9月1日にも、熱帯低気圧に変わる見込みです。
ただ、大気の状態が不安定なことから、県内では引き続き大雨に注意・警戒が必要です。

台風10号は、愛媛県松山市付近を1時間に15キロで東寄りに進んでいます。このあとも東寄りに進み、日曜日までには熱帯低気圧に変わる見込みです。

ただ、台風の風に備えて、金沢港では、係留している漁船に対策が施されていました。

漁師は…:
「いつも1本ぐらいの舫(もや)い綱という船につなぐロープを3本とか4本取って船が動かないようにしていますね」

台風には備えたものの、漁師たちには懸念していることがあるといいます。

「解禁日はちょっと怪しいかなって感じですね」

それは2日後に控えた「底引き網漁」の解禁です。石川県漁協によりますと、底引き網漁は2メートル以上の波の高さがあった場合、基本的には漁に出ることが難しいといいます。
気象台が発表している波の高さは加賀・能登ともに2.5メートル。漁師たちは頭を抱えています。

漁師:
「初日、解禁日は高いので、(魚の)値段。悲しいですね。2日目になったら値段とかも下がるので」
(Q,どれくらい変わる?)
「1.5倍ほどですかね」

依然、ゆっくりと進み続ける台風10号。気象台では日曜までに熱帯低気圧となり、週明けに県内へ最接近する見込みだとしています。

金沢地方気象台・渡邊 雅人 観測予報管理官:
「引き続き、熱帯低気圧に変わったとしても大雨には注意・警戒していただきたい。西日本のようにたくさん降らなくても危険度は高い」

気象台によりますと、予想される24時間雨量は、いずれも多い所で、あす夕方までに加賀・能登ともに60ミリ。あさって1日夕方までは加賀で100ミリ、能登で80ミリ。さらに、2日午後6時までは、加賀で120ミリ、能登で100ミリの見込みです。
気象台では、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒を呼び掛けています。

そして、交通情報です。
JRでは、東海道新幹線の運休を受け、30日に続き、31日も北陸新幹線の東京・敦賀間で臨時列車を運行する可能性があるとしています。
また、小松空港発着の7便が欠航しましたが、31日は通常通りの運航を予定しているということです。

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