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まるで魔法!? 大阪・関西万博 案内役は能登で作られた不思議な「石ころ」

2025年2月25日 19:18
まるで魔法!? 大阪・関西万博 案内役は能登で作られた不思議な「石ころ」
4月に開幕する大阪・関西万博

パビリオンの中をまるで魔法のように案内してくれるという「ふしぎな石ころ」が羽咋市の工場で作られています。

いったいどんな技術が使われているのでしょうか。

大阪・関西万博のパビリオンの1つ「BetterCoーBeing」

天井も壁もなく、空を見上げながら、”多様な未来を共に作る体験をしてほしい”とつくられたパビリオンです。

この会場で来場者を案内してくれるのが…

ツヤツヤで光沢があり7色に光り輝くその名も「ふしぎな石ころechorb(エコーブ)」です。

テレビ金沢 竹内彩乃記者 リポート:
「手のひらサイズですごく軽いです。そして振動が始まりました自然と体がひっぱられていくようなそんな不思議な感覚です」

村田製作所が開発したもので、特殊な振動波形によって皮膚を刺激し脳内を錯覚させるという世界初のテクノロジーを搭載。

手のひらで振動すると右や左に引っ張られるように感じ来場者をさまざまな方向に導きます。

村田製作所 執行役員 技術・事業開発本部事業インキュベーションセンター 安藤正道 センター長:
「さあいきましょうっていう声をかけられたら、ベターコビーイングパビリオンのなかのアート作品のほうにぐーっと石が人間を引っ張っていくとその時点でこれはおもしろいと感じていただけると」

その生産拠点が羽咋市内にあるハクイ村田製作所。

開発と量産が進んでいましたが、能登半島地震で工場や従業員も被災しました。

一時は生産継続が危ぶまれましたが、被災を乗り越えきょう、万博に向け出荷式が行われました。

ハクイ村田製作所 杉浦繁 取締役工場長:
「この商品が世界に向けて発信できることは、能登の地域の復興の証だと思っています。今回の初出荷のお披露目が皆さんの希望になることを願っています」

また、復興支援のために輪島漆器版と金沢金箔版も作られ万博の会場内で展示される予定です。

まもなく開幕する大阪・関西万博。

その中核を”made in NOTO”の製品が支えます。
最終更新日:2025年2月25日 19:18
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