”南海トラフ”「巨大地震注意」の臨時情報…石川県でも最大震度5強の揺れ想定
もし、巨大地震が起きた場合、石川県内への影響は…。
激しい揺れで、崩れ落ちた家屋。8日、宮崎県を襲った最大震度6弱の地震。
これを受け、新たな大規模地震の可能性が相対的に高まっているとして、気象庁が初めて出したのが「巨大地震注意」の臨時情報です。
地震があった九州から静岡県沖まで広い範囲に渡る南海トラフ巨大地震の想定震源域。この先、懸念される巨大地震が起きた場合、石川県内にはどの程度、影響があるのでしょうか。
地震学の専門家は。
金沢大学・平松良浩 教授:
「いくつかの想定のケースがあって最大となる場合、加賀の方で震度5強程度の揺れになることも想定されております」
平松教授は加賀地方で最大震度5強と県内では、最も大きな揺れになると指摘。ただし、最大震度4程度と見込まれる能登地方でも家屋の倒壊や土砂崩れなどに注意する必要があると話します。
そして、県内の直下を走る断層への影響については。
金沢大学・平松良浩 教授:
「石川県にある大きな断層帯、森本・富樫断層帯においてもそういう影響を受けて地震の発生する確率、可能性が通常よりは高くなる」
すべての断層が連動すると最大震度7の大地震を引き起こすとされる金沢市直下の森本・富樫断層帯にも影響を及ぼす可能性があると話します。
金沢大学・平松良浩 教授:
「南海トラフの地震は決して人ごとではなくて、石川県で生活していたとしても少なからず影響はあるものと認識していいと思います」
気象庁は、今後1週間程度は想定震源域での新たな大規模地震に注意するよう呼び掛けています。
今回の地震を受け、内閣府では、家具の固定や防災グッズを用意するなどいつ発生するか分からない地震に常日頃から備えてほしいとしています。