9年総額38億円かけて 石川・輪島市の古刹 総持寺祖院 地震の甚大被害修復へ
12日、総持寺では…
「こちらからあちらにかけて、少し全体的に沈下。マンホールが出てしまっているので、地場の変形がひどかったのかなと…」
建築構造や地盤工学といった有識者らが、地震の被害状況を確認していました。
総持寺は、2007年の能登半島地震で受けた大きな被害から14年ほどかけて復旧し、2021年に完全復興を宣言。
しかし、去年元日の能登半島地震で国の重要文化財をはじめ、境内にある41棟すべての建物で倒壊などの被害がでました。
そしてこの日、修復に向けた専門委員会が開かれ、被害状況の視察も行われました。
今後、大祖堂や放光堂などの重要文化財16棟については、ことしから順次、工事に着手し、9年2か月をかけて修復を行う予定です。
専門委のメンバー:
「次に地震が起きた対策としては、建物と建物をがっちりつながないで、少しやらわかくする対策もあり得るかなと思います」
総持寺・髙島 弘成 副監院:
「復興に向けての専門的な会議ということで、第一歩目を踏み出せたのかなと、こういった一歩一歩が町や能登の人たちにとって希望の光になっていただければ」
そのほかの建造物についても修復を行い、事業費は総額約38億円となる見通しです。