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甚大被害から“復活”塩づくり目指す 能登の道の駅「すず塩田村」 一部営業を再開

2025年3月6日 18:37
甚大被害から“復活”塩づくり目指す 能登の道の駅「すず塩田村」 一部営業を再開
能登半島地震と豪雨で甚大な被害を受けた珠洲市にある道の駅「すず塩田村」が今月、ようやく一部の営業を再開しました。今後、塩田での塩づくりなど、完全復旧を目指します。

地震と豪雨、2度に渡って被害を受けた珠洲市の道の駅 すず塩田村。1年2か月ぶりに営業を一部再開することができましたが、それまでの道のりは厳しいものでした。

去年元日の地震で、塩田にはひびが入り、海水をくみ上げていた海岸線は40メートルほど沖へ後退。海岸からの配管を伸ばすなどして、地震の約4か月後に塩づくりを再開しました。

しかし、去年9月。奥能登を襲った豪雨で、近くの斜面から流れ出た土砂が、2面あった塩田を完全に飲み込みました。

すず塩田村の駅長・神谷健司さんは、豪雨の翌日に見た、変わり果てた塩田の姿に言葉をなくしたといいます。

道の駅すず塩田村駅長・神谷 健司 さん:
「これ復旧するには、かなりの労力、時間が必要になるかなという思いで、ずっと塩田を眺めていましたね。言葉がなかったですね」

地震以降、断水が続いていたすず塩田村でしたが、2月下旬に復旧。そして3月3日、トイレやロビー、一部の商品の販売など、1年2か月ぶりに営業を一部再開することができたのです。

道の駅すず塩田村駅長・神谷 健司 さん:
「ロビーを開放すること、トイレを使っていただくこと、そのロビーの中に一部商品を販売すること」

一方、輪島方面から塩田村へと向かう国道249号は仮復旧したものの、通行は緊急車両や地元住民に限られていて、神谷さんは復興までは、まだ先は長いと話します。

道の駅すず塩田村駅長・神谷 健司 さん:
「一日でも早くインフラが復旧して、その見通しがたてば、ツアーの受け入れも年間10万人ぐらいの方がお越しになっていましたので、そういう施設の再開ができるように準備したいですね」

道の駅では被害が残る塩田を修復し、4月下旬には塩づくりの再開を目指しているということです。

最終更新日:2025年3月6日 18:37
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