自民党の派閥による政治資金パーティーをめぐる問題で、石川県の馳知事は21日、国会議員時代にパーティー券収入のキックバックを受け、一部を収支報告書に記載していなかったと明らかにしました。

1月11日に安倍派の塩谷座長から直接馳知事に金額の確認を求める連絡があり、国会議員時代の秘書に確認をしたところ、不記載が判明。

不記載の金額は、おととしまでの5年間で819万円にのぼり、キックバックされた金の一部を政治活動に必要な旅費や通信費などの事務所経費として支出したとしています。

馳知事は「国会議員時代の秘書に確認をしたところ、安倍派側から『収支報告書には記載しなくてもよい』と聞いていたことから、それに従い処理をした」と説明。

22日の記者会見では「キックバックについての認識はなかった」と改めて説明しましたが。「私の監督不行き届きで改めてお詫び申し上げます」と謝罪しました。