「家はなくても帰りたい」2次避難者向け相談会 今後の住まいは…ふるさとへの思い募る被災者
2次避難している被災者を対象に、今後の住まいなどに関する相談会が金沢市で開かれ、被災者からはふるさとへの思いが聞かれました。
NNN取材団・樋口淳哉記者:
「会場には朝から多くの人が訪れ、相談会は30分前倒しで始まりました。」
きょう、金沢市で行われた相談会。会場には輪島市や珠洲市などからホテルなどに2次避難している被災者が訪れていました。2次避難をめぐっては観光への影響などを考慮し、多くのホテルや旅館で受け入れ期限が3月中に設定されています。
県は2次避難所を出た後の公営住宅やみなし仮設住宅などへの入居について説明しました。
輪島市の自宅が被災したという北川もと子さん、83歳。2次避難している金沢市のホテルに滞在できるのは来月1日まで。その先の住まいは決まっていません。
北川もと子さん:
「はやく申し込みしないとアパートがなくなると言われ気持ちが焦って、「輪島の方に仮設ができたら入ろうと思って」
ふるさとの仮設住宅に入りたいと希望しています。
相談会に参加後、向かったのは、無料で支援物資を受け取ることができる施設です。
北川さんが滞在している2次避難所では食事以外の支援がないため、服を探しに来たのです。
(Q)服はどれくらい持ってこれている?
北川さん:
「1枚・2枚ですよ」
北川さんは、春に向けて、明るい色のブラウスと靴下を選びました。
受け入れ期限が近付く中、今の思いをうかがうと…
北川もと子さん :
「(輪島に)帰りたいです」「やっぱりお家なくても帰りたいですね」