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【お天気解説】梅雨入りが遅い年は明けるのも遅い?!

2024年7月4日 19:15
【お天気解説】梅雨入りが遅い年は明けるのも遅い?!
市川 栞キャスター
「木曜日は報道部の気象予報士・小野さんに週末の天気を中心に伝えてもらいます。お願いします。」

小野和久 気象予報士
「お願いします。」

市川
「小野さん、金沢では、午後から晴れ間が出ました。」

小野
「ただ、あすの夜にはまた、雨が降り出します。」

「気象台の週間予報を見ていきましょう。あすの雨は、土曜日にかけて続き、降り方が強まる可能性ががあります。この先も、前線が、北陸付近に停滞しやすいでしょう。前線の位置次第では、大雨につながる場合があります。気を付けていきましょう。」

市川
「最高気温、あすは33度、日曜日まで30度以上ですね。」

小野
「いまの時期の最高気温は28度くらいが平年並みですので、この先も、高めの日が多いでしょう。」

小野
「きょう発表された気象台の1か月予報を見ていきましょう。7月も気温は高めです。」

市川
「そして、下の段、雨の量は「多い」ですね。」

小野
「特に、今月の前半は、例年より前線や湿った空気の影響を受けやすいという予報です。梅雨末期の大雨に十分注意しましょう。」

小野
「さて、ことしの梅雨入りの発表は北陸では6月22日でした。」

市川
「平年より11日遅くなりました。ことしは、全国的に遅かったですね。」

小野
「北陸地方の最も遅かった 梅雨入りの日を調べましたら、6月28日でした。2回、ありました。1958年と87年です。」

市川
「たしか、梅雨入りが遅くても、その分、明けが遅くなるワケではないんでしたね。」

小野
「その通りです。年によって、さまざまです。梅雨入りの 最も遅かったこの二つの年の「明けの日」を調べました。上の段、58年は、7月9日に明けて、期間は、たった11日間でした。一方、87年は8月8日が明けの日で、41日間ありました。」

市川
「同じ日に梅雨入りしても、明けの日がこんなに違うんですね。」

小野
「この2つの年の北陸の6月・7月の合計雨量を平年の値と比べました。平年の合計を100%として、2つの年の雨量の割合を出しますと…7月早々に明けた58年は平年に比べて120%、2割も多く降っていました。」

市川
「一方、8月まで明けなかった87年は、逆に、梅雨の期間は長めでしたが、平年の74%しか雨が降らなかったんですね。」

小野
「そうなんです。気象台に聞きましたら、58年は、梅雨明けは早かったが、明けてからの雨量が多くなり、結果として、平年より20%も多くなったということです。」


【再撮:梅雨明け平年日】

市川
「まだ、7月が始まったばかりで梅雨明けがいつになるか分かりませんが…平年では7月23日ですから、このあと災害につながらないような雨の降り方になってほしいですね。」

小野
「最後に、気象台の週間予報でこの先の天気をもう一度、確認しましょう。」

「あすの夜に降り出す雨は、土曜日にかけて続き、降り方の強まる時間もあるでしょう。この先も、前線が北陸付近に停滞しやすいでしょう。最高気温は、日曜日までは30度以上が続きます。最高気温はこの先も、平年より高めの日が多いでしょう。」

市川
「この先は、前線や低気圧など、大雨につながる情報には注意していきたいですね。小野さんとお伝えしました。」

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