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石川県内は断続的に雪 大規模な交通障害に警戒を 能登3市3町の約2000戸で停電続く 

2023年12月22日 12:55
石川県内は断続的に雪 大規模な交通障害に警戒を 能登3市3町の約2000戸で停電続く 

今季一番の寒波の影響で県内では能登を中心に大雪となりました。
気象台では顕著な大雪に関する情報を出したほか、23日昼前にかけて加賀の平地でも警報級の大雪が降るとして大規模な交通障害に警戒を呼び掛けています。

能登を中心に断続的に降り続く雪。

記者リポート「午前10時半頃の珠洲市内です。こちらでは膝くらいまで雪が積もったということで、重機を使いながらの除雪作業が行われています」

集めた雪は、大きな雪山に。
ここは内科医院の駐車場で、スタッフも総出で朝から、雪かき。

女性「患者さん診察に来られるし年末だからお薬もいるので」 「年齢の高い人もおいでるから、駐車場はきれいにしておいてあげないといけないので」

こちらの事業所でも。

男性①「とりあえず、雪かきですね。荷物も、ここよけないと入って来れないもんで、トラックが。」
男性②「(雪かき)きのうもしたし「疲れたわ、ちきないわ(体がつらいわ)」

午後6時までの積雪は輪島で59センチ、珠洲で58センチ、加賀中津原で36センチなどとなっています。

5月の大地震による被害のため設置された仮設住宅では。

入居する高齢女性「一気に雪降ってきたやろ。そうしたら、スコップも何もまだ持ってこん間に雪が降ったがいね。ほしたら大変や」

輪島市では、こんな声も。

輪島市の住民女性「大変ですよね」「1時間2時間くらいでこんなになったかな。」

急激に、積雪が増えたといいます。

気象台では、午前10時までの6時間に観測史上1位となる輪島市で26センチ、志賀町で25センチの降雪を観測したとして、また、午後3時までに七尾市で25センチを観測したとして顕著な大雪に関する気象情報を発表しました。

これを受け、県は災害対策本部を設置。
関係機関と連携して情報収集にあたりました。

馳知事「不要不急の外出は控えてほしいと思いますし」「除雪による2次災害に気を付けながら」「除雪をお願いしたいと思っています」

大雪の影響で大規模な停電も。
北陸電力送配電によりますと午後6時現在輪島市の1200戸をはじめ能登の3市3町でおよそ2000戸の停電が発生しています。

このうち、輪島市内の小学校では。

先生(電気のスイッチ押す)「つかないですよね?つかないと思います」

ここでは、1時間目の授業中に停電が発生。

時計も、チャイムも。
そして、エアコンも止まってしまいました。

児童①「停電した時はびっくりしました」
児童②「寒かった」

折しも、この日は終業式。
全校児童10人は学校に1台だけあった石油ストーブのもとに集まって終業式が行われました。

(終業式の様子)
校長先生「コートの外で見ていたこと。ボールに当たって泣いたこと。」
“ありがとう”という言葉がたくさん使われていました」「また、全員元気でこのこうのす小学校で会いたいなと…」

大雪による人的被害も発生しています。

白山市では、80代女性が除雪中に転倒し軽傷。
輪島市では65歳女性の頭に倒れた木がぶつかり頭部から出血しましたが命に別状はないということです。

また、輪島市では合わせて17世帯39人が倒木などのため、道路がふさがり孤立状態となっています。

一方、きのう、竜巻のような突風が吹いた羽咋市では。

隣接する建物4棟の屋根が吹き飛ばされる被害がありました。
現場では、22日、気象庁の調査班が聞き取りを行って、当時の状況を確認しました。

杉村さん「最初、台風の大きいようなものが吹いて、それからゴーっていう音がして。」

木造車庫の屋根が飛んだという畳製造工場を営む杉村 明彦さんは。

杉村さん「こういう屋根ごと飛んだのは、60年間ここにおりますけど、初めてですわ。」

気象庁では。

気象庁調査班「現時点ではいろいろと情報を見ておりますが、まだ、確実なことはわからない状態です。」

引き続き、住民たちへの聞き取りを行って、現象の特定を進める方針です。

県が夕方開いた災害対策本部会議で、気象台は「あす昼前にかけて加賀の平地でも警報級の大雪となる可能性」を明らかにしました。

馳知事「今夜が山場という認識を持ちました。引き続き、緊張感を持って、対応いただきたいと思います」

今後の雪について、気象台では23日夕方6時までの24時間に降る雪の量はいずれも多い所で、加賀の平地で30センチ、加賀の山地で50センチ、能登の平地で20センチ、能登の山地で30センチとしています。

今後も雪の情報に警戒が必要です。

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