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「見つかってくれてよかった…」安否不明の女子中学生 ズボンのタグに”喜三”の文字

2024年10月1日 18:28
「見つかってくれてよかった…」安否不明の女子中学生 ズボンのタグに”喜三”の文字
30日夕方福井県の沖合で女性の遺体が見つかりました。
能登豪雨により安否不明になっている中学3年生の喜三翼音さんの可能性が高いとみて海上保安署などが調べを進めています。
輪島市久手川町から中継です。

NNN取材団・小椿希美 記者:
私はいま輪島市久手川町の塚田川沿いにいます。この奥に見えます白い団地の前に安否不明になっていた中学3年生の喜三翼音さんの自宅がありました。
福井海上保安署によりますと、きのう午後4時15分ごろに福井沖で翼音さんと特徴がよく似た女性の遺体が発見されたということです。
豪雨から10日目。輪島市では懸命な捜索が続けられていて1日はご家族の意向もあり自宅付近を中心に捜索活動が行われていました。
その中で、福井海上保安署から連絡が入りました。身に着けていたジャージのズボンのタグに手書きで「喜三」と書かれた文字があったということです。

連絡を受けた翼音さんの両親は、警察で身に着けていた衣服などの写真の確認を行いました。

翼音さんの父・喜三鷹也さん:
「娘の服で間違いないなと思いました」
「最後に、僕が電話で長そで長ズボンを着てくれと言ったのを守ってくれていたみたいで、長そでと長ズボンを着てました」
「本当に見つかってくれてよかったです。今まで本当に捜索してくださった警察。消防、自衛隊、海上保安庁、地元の漁師さんにはこの場をかりて本当にお礼をいいたいです。本当にありがとうございました。」

また、翼音さんの祖父の誠志さんも悲痛の胸の内をお話してくださいました。
10日間に渡る長い捜索活動で不安も募る中どこかで生きているんじゃないかと希望を抱きながらなんとか過ごしてきたそうです。
「命より大事な孫です」と力を込めておっしゃっていました。
今後、司法解剖やDNA鑑定を行い身元の確認を進めるということです。

久手川町は、日中に聞こえていた重機の音などもなく静けさの中翼音さんの帰宅を待っています。

以上中継でした。

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