被災地の受験生は今 オンライン配信の支援も進む一方…「普通に暮らしていいのか…」それぞれの環境の違いに“葛藤”も
地震で被災した高校3年生は葛藤しながらも、大学受験に向けて、学びを重ねています。その思いを取材しました。
地震の爪痕が残る羽咋高校。蛇口をひねっても水は出ません。この校舎で授業を行うことは難しく、学年ごとに別の施設を借り、授業を再開しています。
受験を控えた高校3年生は、学校からバスでおよそ15分の距離の施設へ。
受験控えた羽生高校3年生の生徒
「(授業再開前)1人で勉強している時は、メンタル面で落ち込むことも多かった」
ようやく実現した同級生とともに受ける授業。ただ、地震の影響でいまだに登校できない生徒もいます。
そんな生徒たちのために、授業のオンライン配信も行われています。Wi-Fi環境が良くなかったため、学校が急きょ、衛星通信“スターリンク”のアンテナを手配したといいます。
さまざまな支援を受け、学びを続けている受験生たち。しかし、こんな葛藤も抱えていました。
受験控えた羽生高校3年生の生徒
「まわりの人とか、生徒でまだ大変な思いをしている人もいると思うと、やっぱりなかなか自分も普通に暮らしていいのかみたいに思ったりして、気が落ち着かない」
別の受験控えた羽生高校3年生の生徒
「被災した中でも恵まれた環境で勉強できている。まだ不自由な環境で勉強してる人たちも多いと思うので、不自由なく勉強できる環境になってくれたらいいなと」