海の玄関口「金沢港」 利用促進で協議会発足 物流は“横ばい” 港の課題とは…
日々、巨大なコンテナが行き交い、国内外を結ぶ物流の拠点となっている金沢港。
その場所に23日、新たに発足したのが…
平田 真彦 記者:
「金沢港の利用促進に向けた協議会が発足しました。こちらの会場には160を超える企業が一堂に集まっています」
海外に取引先を持つ石川県内の企業で作る協議会です。
石川県・馳 浩 知事:
「日本海側の拠点港にしたいという目標を立てて、それに向けて令和7年度から実行に移していきたい」
こちらは金沢港で取り扱う貨物量の推移。年々、増加傾向でしたが、コロナ禍などが影響し5年前に大きく減少。近年は横ばいが続き、コンテナ数はおととし6万7000本に…
さらに、海路で貨物を運搬する県内企業のうち、金沢港を利用しているのは、現状では半数ほど。世界各国への直行便がある太平洋側の港の利用が多いのが実情です。
金沢港の利用促進をめぐっては、おととし馳知事が韓国に出向き…
石川県・馳 浩 知事:
「神戸や横浜に負けてられないですよね」
釜山港湾公社・カン ジュンソク 社長
「両港が日韓の海上輸送の拠点として成長できるよう最善を尽くす」
欧米や東南アジアに向けての拠点となる釜山港と連携強化に向けた合意書を取り交わしました。
こうした中、23日に発足した協議会の狙いは荷主同士が連携した物流の効率化。コンテナを共有する「ラウンドユース」で金沢港の利用を促します。
石川県・馳 浩 知事:
「小口のものも集めてコンテナに入れるという小口混載を有効に活用したり、みんなで協力すれば安く対応できる。経済界と協力して取り組んでいきたい」
依然続く物価高などを乗り越え、さらなる発展へ。金沢港の取り組みが注目されます。