×

"1kmに10日間かかる"復旧工事の難しさ 断水が長引く理由は…

2024年1月24日 19:42
"1kmに10日間かかる"復旧工事の難しさ 断水が長引く理由は…

断水が続く七尾市では、ほとんどの世帯で水道の復旧が4月以降までかかる見通しです。
復旧が長引くワケ。それは“1キロに10日間”という工事の難しさにありました。

七尾市に住む藤井良昭さん。
地震発生から3週間以上が経ちましたが、今だに断水が続いています。
元日から浴槽は一度も使えていません。

■藤井良昭さん
「水20リットルと鍋(で沸かしたお湯)、混ぜながら(タオルで)体を拭いている」

現在は週に一度、羽咋市に住む息子の元を訪れ生活に必要な水を調達しています。
藤井さんが住む「南藤橋町」でも、水道の復旧が4月以降になる見通しが示されています。

なぜこれほどの時間がかかるのか…背景にあるのは、復旧工事の難しさです。
七尾市内の約7割の世帯が利用している「県水」。

市内から約80キロ離れた『手取川』から水道管で市内へ水が供給されていますが、地震の影響で複数個所で漏水が確認されました。

復旧までに残された工事区間は残り7キロですが、石川県は完了の見通しについて「1キロに10日間」、まだ「70日間」かかるという予測を出しているのです。
約1万6000戸で断水が続く七尾市。長引く断水に不安が募ります。

■藤井良昭さん
「はぁ…もうちょっと早く復旧してもらいたい。とにかく水が欲しい…」

テレビ金沢のニュース