高い栄養素で注目の“桑の葉” 鹿大などお茶やスイーツ共同開発
古くから蚕のエサとして日本各地で栽培されてきた桑の葉は栄養価が高く様々な病気の予防につながると注目されています。桑の葉の栄養を気軽に摂れるようにと鹿児島大学の研究チームと薩摩川内市の会社が新たなお茶やスイーツを開発しました。
古くから蚕のエサとして日本各地で栽培されてきた桑の葉。中国最古の歴史書に漢方薬として紹介されるなど滋養強壮に効果があると言われています。
鹿児島大学農学部の加治屋 勝子研究教授と薩摩川内市で桑の葉を栽培する宮園製茶は2018年から桑の葉の働きを調べる研究を進めてきました。加治屋教授によりますと桑の葉は食物繊維がゴボウのおよそ9倍、鉄が小松菜のおよそ16倍など高い栄養素が含まれていることが分かったと言います。「フィセチン」というポリフェノールの一種も含まれていて、血管のけいれんを防ぐ効果があることを発見したということです。
(鹿児島大学農学部 加治屋 勝子教授研究教授)
「致死的なものから生活に不便を感じるような身近な症状も桑を食べることで防げるならすごくいいのかなと考えている」
その栄養を手軽に味わってもらおうと新たに商品も開発。こちらは桑の葉を使ったフレーバーティーです。
(記者)
「桑の葉の香ばしさとミントのさわやかさが合う。クセもなく飲みやすい」
他にも桑の葉を練りこんだダックワーズなどスイーツも開発しています。
(宮園製茶 宮園 謹吉代表)
「桑がこういう風にいいものであるということを知っていただくのが私どもの励みになるのでそれをモットーに頑張りたい」
(鹿児島大学農学部 加治屋 勝子研究教授)
「桑の葉はどうやって食べるのかと思う人が多いと思うのでこういう食べやすく飲みやすい商品を手に取っていただいて少しでも生活が潤うようになれば」
桑の葉を使った商品は宮園製茶のホームページや薩摩川内市の道の駅などで購入できます。