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百条委員会の設置決議案は否決 野川本部長「疑念の払拭につなげたい」 不祥事相次ぐ県警本部

2024年10月9日 19:19
百条委員会の設置決議案は否決 野川本部長「疑念の払拭につなげたい」 不祥事相次ぐ県警本部
 県議会最終本会議で県警の一連の不祥事について、百条委員会の設置を求める決議案が否決されました。閉会後、県警の野川本部長が取材に応じ、「警察が信じるに値する組織であると評価がいただけるように疑念の払拭につなげて参りたい」と述べました。

 県警の一連の不祥事をめぐり、野党会派の県民連合は、全容を解明するため強い調査権を持つ「百条委員会」の設置を求める決議案を9月、県議会に提出。霧島署のストーカー事案の対応や枕崎署の盗撮事案など裁判が終わっている不祥事などを調査の項目に挙げていました。

9日の最終本会議で決議案について議長を除く50人による採決が記名投票で行われました。

(県議会・松里保廣議長)
「投票の結果を報告いたします。有効投票中賛成13票、反対37票。以上の通り反対が多数であります。よって本決議案は否決されました」

 百条委員会の設置は賛成13票、反対37票で否決されました。百条委員会が設置されないことが決まると、即時、議会の解散動議が出されました。

(無所属・岩重仁子議員)
「鹿児島県議会が設置しないということであれば私はこの鹿児島県議会は県民の負託にまったくもって答えられていないと考えますので鹿児島県議会の即時解散を求める動議を提出させていただく」

 動議について議会運営委員会が開かれ採決が行われましたが、賛成少数で否決されました。閉会後、県警の野川本部長が報道陣の取材に応じました。

(県警・野川明輝本部長)
「県民の皆さまから警察の申し上げていることについて、耳を傾けていただけるように、警察が信じるに値する組織であると評価がいただけるように、取り組みを続けていくことにより、疑念の払拭につなげて参りたいと考えている」

 県警の不祥事を巡っては2024年4月以降、元幹部や現職警察官合わせて4人が逮捕・起訴され、3人が有罪判決を受けました。残るは職務上知り得た秘密を漏らしたとして起訴された、前の生活安全部長本田 尚志被告の裁判です。

本田被告は野川本部長を名指し、「犯罪行為を隠蔽しようとした」と訴えていて、野川本部長は「隠ぺいを指示したことは一切ない」と否定しています。
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