卒業後、初めて母校・仙台東高校を訪れた芥川賞作家・佐藤厚志さん(41)。
2日、講演会が行われ、在校生からの質問が相次いだ。

Ｑ．高校生の時、好きだった教科は何ですか？
＜佐藤厚志さん＞
「好きだった教科はですね、体育とか倫理とか、難しくないやつが好きでしたね。マット運動とか好きで、結構逆立ちして体育館を行って戻る、みたいなことができたんで、そういうの好きでしたね」

【書店員として執筆する日々・・・後輩に伝えたいこと】

仙台駅前の書店で働きながら執筆活動を続け、今年1月、東日本大震災を題材にした小説「荒地の家族」で芥川賞を受賞した佐藤厚志さん。母校の後輩に伝えたかったことは〝成功〟についてです。

【小説は「永遠に訪れない成功を追いかける」という感じ】

「成功というのはないんでね、成功というのはほんとになくて、小説を作るときっていうのは自分の表現したいものが大きくあって、なんとかすべてを注いで表現できるのは一部という感覚があるので。表現できなかった部分を追いかけて次を書いてくという。 成功というのはないというかね、 永遠に訪れない成功を追いかけるという感じですかね、小説というのは」

芥川賞作家となった高校の先輩からの講演を受けて生徒は・・・
「想像より優しい人なので安心したし、すごい楽しくインタビューすることができてとてもよかったです」
「成功を気にせずに、いろんなことに挑戦してみようかなと思いました」

＜佐藤厚志さん＞
「(自分は)優秀な学生ではなかったですから、アドバイスは全くないんですけど、(後輩が)元気に変わらず勉強してる姿がみられてよかったなと思います」