<44路線すべてで4年連続赤字>仙台市バスの路線別収支状況 昨年度もコロナ禍前の水準には戻らず
仙台市バスの路線別の収支状況について、昨年度もコロナ禍前の水準には戻らず44路線すべてで「4年連続の赤字」となったことが、分かった。
これは、17日開かれた仙台市議会の常任委員会で公表されたもの。
市バスの路線別の収支状況を把握するために、市交通局は2018年度から「営業係数」を公表していて、100円の収入を得るためにかかる費用を表し、「100」を超えると赤字路線となる。
それによると、全路線平均の営業係数は昨年度「165」と、一昨年よりも「4ポイント」低下し3年連続で改善した一方、44路線すべてでコロナ禍前の水準には戻らず、4年連続の赤字となった。
また、全路線の営業収支はおよそ38億8000万円の赤字となっていて、市交通局は「運行本数や運行時間の見直しなどで、収支改善に努めたい」と話している。