東北電力は、これまで今年9月頃としていた女川原子力発電所2号機の再稼働時期を、11月頃に延期すると発表した。
延期の発表は、『3回目』となる。

東北電力によると、女川原発2号機では今年5月に安全対策工事が完了し、当初の予定では原子炉に核燃料を入れる前に必要な「大規模損壊訓練」などを6月に実施する予定だった。

しかし、原子力規制庁の検査で、重大事故が起きた際のポンプ車などの移動ルート沿いに仮設の資材置き場などが設置されていることが指摘され、その撤去のため大規模訓練の実施時期は8月に延期された。

これにより、原子炉に核燃料を入れる時期が7月頃から9月頃に、再稼働は9月頃から11月頃に延期されることになった。

東北電力・青木宏昭原子力部長
「9月の再稼働を目指していた所、2か月の遅れを余儀なくされたことに関して重く受け止めている。あくまで、安全最優先で進めていきたい」

東北電力では、営業運転開始を12月頃としていて、再稼働の遅れによる収支の悪化は80億円程度と見込んでいる。