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<『宿泊税』に賛否の声>県民説明会に村井知事が”初めて出席” 県議会への条例案提出を前に(宮城)

2024年9月13日 18:34
<『宿泊税』に賛否の声>県民説明会に村井知事が”初めて出席” 県議会への条例案提出を前に(宮城)

宮城県が導入を目指す『宿泊税』の県民説明会に村井知事が初めて出席し、導入への理解を求めた。

来週から始まる県議会に条例案が出されるのを前に、出席者からは賛否の声があがった。

説明会の出席者
「財源が必要ということは分かったが、なぜ『宿泊税』なのか?」

12日夜、村井知事が初めて出席した説明会。
会場には、県内の宿泊事業者などおよそ80人が集まった。

「多様化する観光ニーズに対応する必要がある」などとして、改めて『宿泊税』導入への理解を求めた村井知事。
「観光業を宮城の基幹産業に育てていく」と、意気込みを語った。

村井知事
「県議会において宿泊税導入を認めていただいたあかつきには、観光を通じた宮城の将来について、しっかりと成果を残すことをこの場でお約束したい」

県が導入を目指す『宿泊税』は、県内で宿泊した人に対し、1人1泊あたり300円を課税するもの。
見込まれる年間11億円の税収は、日本全体のうち0.5%に留まる宮城県内へのインバウンド客の受入れ整備など、観光振興の財源にする考えだが、説明会に出席した事業者からの意見は様々だ。

説明会の出席者
「日本人客だけ相手にしていると、残念ながら宿泊事業がシュリンクします。インバウンドは大事と思う。これを宮城県・仙台市がとりに行かないのは間違っている。(宿泊税に)賛成じゃないけど必要悪です」

「宿泊税を取る取らないという議論を早く終えて、徴収したお金を何に使うのか、宮城東北の新しい観光を創造していくために税金を有効に使ってほしい」

「反対です。なぜかというと、社員にものすごい負担・ストレスをかける。払っていただけるのか心配、特に外国人に。クレーム処理をどうするのか」

予定を1時間延長し、12日午後9時すぎまで続いた説明会。

反対意見も多く上がるなか、村井知事は「分断するのではなく、融和したい」と話し、会を閉めた。

説明会の出席者
「ガス抜きに来たのかなと思って、悲しかった」
「宿泊事業者を蔑ろに物事が進んできたのが、一番の問題。納得できない」

村井知事
「厳しい意見もあったが3分の1くらいは前向きに受け止める意見もあった。(議会で)可決されても、これで終わりではなく、いろんな場で説明し活用方法も知恵をいただきたい」

村井知事は、9月18日からの県議会に宿泊税の条例案を提出する予定だが、すでに2つの会派が取り下げを求めるなど、議会でも激しい論戦が交わされる見通しだ。

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