窃盗の疑いで逮捕されたのは、中国国籍の兄弟、自称・中国在住の無職の男(48)と、神奈川県川崎市に住む会社員の男(55)。

　警察によると、2人は今年4月29日、岩手県内の家電量販店で、ICレコーダーなど6点、10万9890円分を盗んだ疑いが持たれている。弟の男はこのほかにも、気仙沼市などの家電量販店で、4月30日から5月2日にかけメガネ型拡大鏡など12点、合計20万6230円分を盗んだ疑いが持たれている。

　気仙沼市の家電量販店から被害届があり、防犯カメラの映像などから弟の車を特定した警察が、5月2日に弟を緊急逮捕。その後の捜査で関与が判明した兄の男を、警察は7月31日、逮捕した。

　弟の男が岩手県の店舗で盗んだ商品を、兄の男がインターネットで販売していたということだが、兄の男は警察の調べに対し、「商品を売ったが盗んだものとは知らなかった」と容疑を一部否認している。弟の男は調べに対し黙秘しているということだ。

　警察によると被害総額は400万円以上で、警察は2人はほかにも広い範囲で犯行を行っていたとみて、余罪の有無を含め捜査を進めている。