【全国の高校生が集結】防災について学ぶ2日間<教訓が”伝わる”には?>
県内で唯一、防災の専門学科が設置されてる多賀城高校。 19~20日、全国各地の21の高校からおよそ100人が集まった。
生徒「黒潮町は南海トラフで34メートルの津波が来る」
高知県の高校生が発表したのは南海トラフ地震に備えた避難訓練。
生徒「(避難訓練では)高校生が保育園児や小学生を誘導し、安全に高い場所まで連れていく役目。」
北海道の高校生は自分たちの町の津波対策を独自に数値化。
生徒「その指標を対津波強度指数と名付けることにします。」
多賀城高校は手作りの段ボールベッドを紹介した。
生徒「避難場所って収納スペースないじゃないですか、収納スペースとしても役立つかなと思って三角構造にしています」
東日本大震災の経験を全国の高校生と共有して未来へとつなげる。この取り組みは今回が7回目。
会場では能登半島地震の募金を実施し、犠牲者への追悼を捧げた。
今回のテーマは「災害の教訓をどう伝えていくか」。
東北大学災害科学国際研究所 佐藤翔輔 准教授
「こんな風に伝えてます。でも伝わっているかは別の話。伝えるだけでは伝わるになっていない可能性もある」
どうしたら相手に伝わるように伝えられるか。
次は自分の地域に来るかもしれない災害に備え意見を出し合った。
佐藤准教授「能登半島地震の対応の中で東日本の教訓が活かされたところと活かされてないところがあると思う。見極めてこれから私たちの国で起こる、 世界中で起こる災害に対して備えを一生懸命考えていただきたい」
そして勉強会の最後には、東日本大震災による津波の痕跡を多賀城高校の生徒が案内した。
「道路とか歩いていた一般の方も”津波だー”ということでこの上に避難してきたと言われています」「日が暮れてもここの上で、寒さに耐えながら避難していました」
津波は何度も押し寄せること。
川を遡上してきた津波に襲われる可能性もあること。
参加した生徒は自分たちの街の防災に役立てようと学んでいました。
福島県の生徒「多賀城の生徒も全国の生徒もこんなに熱心に災害、震災について語るのはすごいと思った」
東京都の生徒「自分の地域でもし首都直下地震が起きた際に一人でも犠牲者を少なくしたい という思いが強まったので、(防災情報を)自分の目線でもう一回確認してみたいと思いました。」
災害の記憶と教訓がしっかりと”伝わるように”。
若い世代が次の被害を防ごうと動き出している。