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「駆除する前にクマの生態を理解し人里に近づかせない対策を…」アメリカの事例から「クマとの共生」学ぶ研修会(宮城・川崎町)

2023年11月23日 20:00
「駆除する前にクマの生態を理解し人里に近づかせない対策を…」アメリカの事例から「クマとの共生」学ぶ研修会(宮城・川崎町)

全国各地で連日クマの目撃が相次ぐなか、宮城・川崎町ではアメリカの事例からクマとの共生を学ぶ研修会が開かれた。

23日 川崎町で開かれた研修会には、全国から猟友会や山岳ガイドらおよそ20人が参加した。

研修では、アメリカ・アイダホ州で35年間クマの生態を調査してきたグレッグ・ロシンスキーさんが、講師を務め、アメリカでのクマ対策を紹介した。

グレッグさんによると、クマは人間の2000倍もの嗅覚を持っているという。

アメリカでも、クマがゴミ集積場の残飯などのにおいを嗅ぎ分け人里に出没することから、ゴミ集積場に侵入できないようにする対策などが紹介された。

また、嗅覚に優れるクマの撃退について、アメリカではクマよけ用のスプレーが最も効果的とされていると指摘した。

クマの専門家・グレッグ・ロシンスキーさん「クマと共生していくために、クマのことを学ぶ必要がある」

参加した国立公園の管理をする女性「新しい発見があった。もうちょっとうまく付き合う方法を考えたほうが良い」

今年、宮城県内では山でドングリなどが不作で、冬眠前のクマがエサを求めて里山に出没する姿が連日、目撃されている。

グレッグさんは、駆除する前にクマの生態を理解し人里に近づかせない対策をとることで、共生を目指すべきと指摘した。

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