【議論は先送りに…】4病院再編計画「役立つ情報公開していない」<宮城>
宮城県が進める病院再編では、東北労災病院と精神医療センターを宮城県富谷市に移転・合築した上で、県南の精神科医療の空白を解消するために、名取市で新たに民間精神科病院を誘致する計画。
10日夜に開かれた審議会では、名取市に病院を公募する案について県が説明する予定だったが、委員からは「これまでの再編計画の説明に納得がいかない」などの意見が相次ぎ、議論は先送りとなった。
<審議会委員>
「決して議論の役に立つような情報公開をしていないので、丁寧でもなんでもないです」
これに対し、県は「病院との議論の詳細を明らかにするのは、闊達な議論の妨げになるとして公開するのは難しい」と説明するに留まった。
<志賀慎治 宮城県・保健福祉部長>
「これまでの経過につきましては、どういった形で、誰が何時どういった発言をしたか、中身については明らかにすることができない」
一方、県立精神医療センターの移転について、通院する女性らが富谷市への移転に反対する「2280人分の反対署名」を提出し、白紙撤回を要望している。
審議会は今月中に改めて開かれる予定。