同性カップルの住民票…大村市の手続き「慎重さ欠く」 市議会委員会が決議案審議も賛成なく提出取り下げ《長崎》
大村市が同性カップルの住民票の続柄を「夫(未届)」と記載、交付したことについて、市議会の議会運営委員会は慎重さを欠いているなどとして、手続きを整理するよう求める決議案を審議しました。
決議案は取り下げられたものの、当事者たちは「LGBTQへの理解を後退させる」として懸念を示しました。
委員会では住民票の記載について、国全体で統一的な事務手続きを行うことが望ましいとし、市長・副市長との協議を経ずに記載したことは、正確性と慎重さを欠いているなどとして、取り決めを早急に整理するよう求める決議案を審議しました。
採決の結果、委員会で賛成する議員はなく、決議案は取り下げられましたが。
(みらいの風 朝長 英美議員)
「(手続きは)課長、部長、副市長、市長までちゃんとした打ち合わせの上、認められたものをしなくてはならないと思う」
「(LGBTQの問題に関して)じゃなくても、何でもそう」
一方、同性カップルらは「LGBTQの人権問題に意識を向けてほしい」として懸念を示しました。
(松浦 慶太さん)
「LGBTQに寄り添った対応をしてくれた大村市役所の英断を守ってほしかった」
同性カップルの住民票の記載を巡っては、大村市に続いて、全国の自治体で導入が進められています。