大学生の6割が県外内定「長崎の魅力ある企業を知ってほしい」県内企業合同の就活イベント《長崎》
来年卒業予定の大学生らの就職活動が、3月1日解禁されるのを前に、県内企業が合同で就活イベントを開きました。
今年卒業する大学生の 県内での内定率は約3割。県外流出を食い止めようと、長崎で働く魅力をアピールしました。
長崎市で開かれた「NAGASAKIRECRUIT SUMMIT」。
来年卒業予定の大学生らの就職活動が来月1日に解禁されるのを前に、県内企業の魅力をアピールしようと、長崎市の情報技術商社「橋本商会」が初めて開きました。
参加した大学生は56人。
長崎大学キャリアセンターの職員は、学生への調査などを踏まえて、就活の動向などについて説明しました。
(長崎大学キャリアセンター 境 宗徳さん)
「長崎県内にはいい企業がないのではとか、もしくは希望する業界ではないのではという意見がよくあるが、(調査では)希望する業界や企業だったからという声がある。ちゃんと業界研究、企業研究をすれば、自分がやりたい仕事をやっている企業は(県内にも)ある」
長崎労働局によりますと、今年3月に県内の大学を卒業する学生の、去年10月末時点の内定率は69.2%。
このうち、県内で内定を得ているのは33.9%で、6割以上の学生が県外で内定を得ています。
(橋本商会 橋本 大祐取締役)
「県内の若者の人口流出が続いている。なかなか採用も難しいし、若者の離職が発生する企業も多い。民間企業が力を合わせることで(流出を)止めていきたい」
イベントは、県内の4つの企業が協力し、若手社員によるトークセッションも。
(イシマル 平田 結香さん)
「自分が働く姿がイメージできた会社だったから。人としゃべることが好きだし、楽しんで営業という仕事ができている」
(ジャパネットグループ 山口 稔由さん)
「自分の周りの友達も長崎を離れる人がたくさんいた。(若者流出)問題を、どうにか解決できないか、長崎に貢献できることがないかという思い(があった)」
参加者はほとんどが県内出身で、地元での就職を希望する学生も多くいました。
(大分大学3年)
「高校まで長崎で過ごしてきて、愛着も凄くあるし、長崎の落ち着いた雰囲気が自分に合っていると思うので、もっと理解を深めていきたい」
(県立大学3年)
「長崎に貢献するという一致した目標があっても、企業によってやれることが変わってくると学んだ」
(活水女子大学3年)
「女性が働きやすい環境が長崎でもあるということを知れて、すごくよかった」
県は、来年度までに大学生の県内就職率「50%」を目指していて、県内企業での就職に向けた支援を行っています。