「大規模な災害」支援の形 県内でも"もしも”の備え「プロパンガスで発電」を実証《長崎》
東日本大震災の発生からまもなく13年。復興を支援する取り組みが県内のスーパーで始まりました。
長崎市の伊王島のリゾート施設では大規模災害時の電力確保に向けた取り組みも始まっています。
(呼び込み)
「東北の商品を利用して応援する取り組み。ご協力よろしくお願いします」
福島のモモを使ったジュースに、クルミをたっぷり使った岩手の銘菓も並びます。
生活協同組合「ララコープ」では、県内9つの店舗で、東日本大震災の被災地である岩手、宮城、福島の支援を続けてきました。
ララあたごでは、7日から13日まで、被災地の特産品を集めたコーナーを開設しています。
(長崎市民)
「(南部)せんべいが好き。募金くらいしかできないので、募金のほかに支援できればと思った」
長崎市・伊王島のリゾート施設アイランドナガサキでは・・・
(アナウンス)
「それでは、停電」
災害時の停電を受けた電力確保のため「ガス発電機」を新たに導入。
7日は、地元の自治会の関係者を招いて説明会が行われました。
ガス発電機はタンクに貯蔵したプロパンガスを使って発電ができ、ホテルのフロントや一部の施設に最低3日間、電力の供給が可能に。
タンクにはガス栓を取り付けていて炊き出しにも活用できます。
(NX商事 長崎LPガス事業所 井上隆平 課長)
「プロパンガスはほとんどの場合、道路に配管がなく、お客様ぞれぞれに供給設備があるので、災害に強い分散型のエネルギーと言われている」
アイランドナガサキは、地震や台風などで災害が起きた際、地域の住民の一時避難場所として施設の一部を開放。
去年8月に台風6号が接近した際には住民47人が避難したということです。
(大明寺自治会 石飛 純也 会長)
「住民の安心に貢献していただけるということなので、ぜひ広く皆さんにお知らせしたい」
(カトープレジャーグループ 田中 正男社長)
「私たちがいい意味でのリーダーシップ、リーダーカンパニーとして、観光業を少し引っ張りたい」
東日本大震災や能登半島地震など、大規模な災害では、避難生活が長期化することから日頃からの備えが求められます。