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悩みを少しでも吐き出して「長崎いのちの電話」新拠点を佐世保市に開設 相談員の育成も視野に《長崎》

2024年7月2日 6:30
悩みを少しでも吐き出して「長崎いのちの電話」新拠点を佐世保市に開設 相談員の育成も視野に《長崎》

自殺を防ごうと、悩みを抱える人の相談に耳を傾ける「長崎いのちの電話」の新たな拠点が、今月、佐世保市に設けられました。

(電話)
「もしもし こんにちは。長崎いのちの電話です」

佐世保市に設置されたのは、悩みを抱える人の電話相談に無償で対応する社会福祉法人「長崎いのちの電話」の分室です。

長崎いのちの電話は自殺予防を目的に30年前(1994年)に開局。

年中無休で午前9時から午後10時まで相談を受け付けています。

ただ、相談員の数は2004年の118人をピークに減少し、現在は約80人が活動していますが。

(田村 繁幸事務局長)
「長崎市内で皆さん電話を取ってくれているが、佐世保、県北から通う相談員は時間的にも交通費負担の面でも結構大変」

これまで拠点は長崎市にしかなく、移動の困難さなどから活動を断念する人も多いそうです。

田村 繁幸事務局長は「一人でも二人でも相談員を長く続けられる人が増えてほしい」と話していて、将来的には県央地域の分室設置や相談員の養成に努めるとしています。

(田村事務局長)
「つらい時につらいと言える、助けてと言いたいときに言える。そういう環境に少しでも近づいてほしいし、心の中のものを少しでも吐き出してもらいたい」

佐世保分室は5人体制で稼働し「気兼ねなく電話相談をしてほしい」と呼びかけています。

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