独自の信仰形態として貴重「かくれキリシタンゆかりの信仰用具」国の重要有形民俗文化財指定へ《長崎》
国の文化審議会は24日、かくれキリシタンゆかりの信仰用具2200点あまりを重要有形民俗文化財に指定するよう、文部科学大臣に答申しました。
答申したのは、メダルやロザリオ、オラショと呼ばれる祈祷文など「かくれキリシタンの信仰用具」2218点で、県や長崎市、カトリック長崎大司教区などが保存します。
江戸幕府がキリスト教を禁じた後も、仏教や神道などと共存しながら独自の信仰形態となったことを今に伝える貴重な資料群としています。
国の文化審議会は「日本のキリシタン信仰の変遷や、九州の民間信仰の地域的な状況を考える上で重要」と評価しました。
指定されれば、国の重要有形民俗文化財としては県内で初めてとなります。
最終更新日:2025年1月24日 19:22