前住職は安堵の表情「韓国窃盗団に奪われた対馬の仏像」返還受ける 5月中旬対馬へ戻る予定《長崎》
13年前、韓国人窃盗団によって対馬市の寺から盗まれ、韓国で保管されている仏像が24日、返還されました。
仏像は韓国での法要を終えた後、5月中旬までに対馬に戻る予定です。
(取材記者)
「返還され、箱に入った仏像がセレモニーが行なわれる部屋に入っていきます」
24日に韓国側から対馬市の観音寺に返還されたのは、県の有形文化財「観世音菩薩坐像」です。
仏像は2012年10月、韓国人窃盗団によって盗まれ、韓国で見つかりました。
その後 韓国の浮石寺が「中世の時代に日本に略奪された」として、所有権を主張し、韓国の裁判所に提訴。
おととし10月、韓国最高裁で観音寺の所有権を認める判決が確定し24日、13年ぶりに韓国側から返還されました。
返還に立ち会い、仏像と対面した観音寺の前の住職田中 節孝さんは、安どの表情を見せました。
(観音寺 田中 節孝 前住職)
「これでお帰りになったと気が満ちている。100日(法要)が終わったら必ずお帰りになるので、その間 待っていてほしい」
仏像は今後、100日間の法要で浮石寺に貸し出され、観音寺には5月中旬までに戻る見通しです。