消費者も事業者もダメージ大きく…「ガソリン高騰 “190円台”」離島便など交通機関にも影響《長崎》
23日に発表された県内のレギュラーガソリンの小売価格は、190円30銭で、約1年4か月ぶりに190円台となりました。
政府の補助金の縮小が主な要因で、県内の消費者や事業者からは悲鳴が上がっています。
長崎市のガソリンスタンド。
23日からレギュラーガソリンの価格は「191円」に。
(30代)
「痛手。価格が安いガソリンスタンドを探したり、割り引きを上手に使ったりしている」
(20代)
「どんどん(価格が)上がってきて、1回1回の給油がきつい。前までは(満タンで)5000円くらいで収まっていたが、今は6000円。1000円くらい上がっている」
個人の利用客を中心に「1000円分」や「10リットル」など、少量での給油が増えているといいます。
(フジオカ馬町SS 岡村哲平 所長)
「客からは『高すぎるんじゃないの』という声をいただいている。利益が増えるわけではなく、逆に減っているじゃないか」
石油情報センターが22日に発表した県内のレギュラーガソリンの小売価格は、1リットルあたり190円30銭。(20日時点)
前の週より5円値上がりしました。190円を超えるのは1年4か月ぶりです。
ガソリン価格は近年、2023年9月の192円50銭をピークに、政府の補助金によって下落し、180円台前半で推移していましたが、先月から補助金が段階的に縮小され、再び高騰しています。
影響は飲食店にも…。
手作りの生地とたっぷりのチーズで人気の長崎市のピザ店「ZAC」。
宅配用のバイクで、市内の広いエリアをカバーしているほか、キッチンカーでイベントに積極的に出店していて、ガソリン高騰のダメージは大きいと話します。
(ZAC 長崎中央店 安井忠行 代表)
「その分(ガソリン高騰の分)利益を少なくしている、経営を圧迫している」
小麦やチーズなど、原材料費の値上げも相次いでいることから、先月 価格改定を行い、新たに宅配料も設定しました。
(ZAC 長崎中央店 安井忠行 代表)
「(お客さまに)安すぎたので心配だったという意見もいただいて、理解していただいている。変わらない味で提供していく、また新しいものを提供していくことは非常に大事」
交通機関では、運賃の値上げの動きも。
ORC=オリエンタルエアブリッジは、3月30日の搭乗分から平均で6%上げる予定です。
長崎-壱岐便 1700円値上げし、1万2500円。
長崎-福江便 2400円値上げし、1万4800円。
長崎-対馬便 850円の値上げし、1万7800円。
長崎発着の離島便で引き上げるのは2年ぶりで、「島民割引」は現在の価格を維持するということです。