被災協の機関誌 提供呼びかけで初期発行分が寄せられる 40年前にノーベル平和賞候補の記述も<長崎>
長崎原爆被災者協議会は、42年前から毎月発行している機関紙のうち、保管されていなかった初期の40号あまりが寄せられたと発表しました。
(長崎原爆被災者協議会 溝浦 勝 副会長)
「ノーベル平和賞候補にあがったのが、40年前の1月9日号に出ている」
“日本被団協ノーベル平和賞候補に”との見出しがつけられた記事や、被爆講話の状況など、被爆者の活動や背景が描かれています。
長崎原爆被災者協議会で1983年から毎月発行されている機関紙「長崎被災協ニュース」。
現在は、被団協(長崎版)と名前を変え、今月で495号を数えます。
被爆80年プロジェクトの一環として、これまで発行したすべてを公開することに。
去年7月から見つかっていなかった、あわせて60号あまりの提供を呼び掛けたところ、原爆被害の調査を長年続ける研究者から1983年発行の「1号」を含む41号分のデータが寄せられたということです。
(長崎原爆被災者協議会 溝浦 勝 副会長)
「被爆者の心を結びながら、核兵器や核戦争のない世の中を何としても、まだ生きているうちに実現するために、ノーベル賞を力に頑張っていきたいと新たな決意をもらった」
資料はインターネット投稿サイト『note』で公開していて、残る10数号についても提供を呼び掛けたいとしています。