地震体験車で “震度7” 体験し対処法学ぶ 高校生と小学生「地域で防災意識」高める取り組み《長崎》
防災意識を高めようと地震の揺れを体験できる車両を使った授業が諫早市の高校で行われ、地域の小学生も参加して対処法を学びました。
(地震体験)
「ただいまの震度は7です」
震度7の地震が発生。揺れを感じたら、すぐに机の下に隠れて頭を守ります。
体験教室は大地震が起きた際、どう行動し対処すべきかを考え、身に着けようと諫早東高校で開かれました。
使われたのは、縦揺れ、横揺れと地震の震度を設定して体験することができる特別な車両です。
(地震体験)
「中越地震です」
過去に発生した大地震も再現できます。
12日は、近くの2つの小学校の児童約30人も招待され、高校生を手本にしながら身を守るための行動を実践しました。
(森山西小学校 児童)
「ヘルメットをかぶっていても (震度7)では、テーブルの上にガンガン当たって少し痛かった。冷静に対処して行うことが大切だと学んだ」
(森山西小学校 児童)
「めっちゃ怖かった。怖いし、めっちゃ止まらなかった。5はゆっくり揺れてちょっと強かったが、7は揺れがもっと早い」
文部科学省の「学校安全総合支援事業」の拠点校に指定されている諫早東高校。
( 諫早東高校 生徒)
「私たちは今、校外に向けて小学校や中学校に防災の知識を発信している。小さい子は不安もいっぱいだと思うので、年上の私たちがなるべく声をかけるようにしている」
これまでに近隣の住民と避難訓練に臨むなど、地域と連携した防災に取り組んでいます。
(森山西小学校 白川 大和教諭)
「いいお手本が目の前にいるので、小学生にとっても高校生を見ながら学ぶことができて、そこが一番ありがたかった」
( 諫早東高校 長野 聡子教頭)
「共助ということで 地域の小学生と一緒に(訓練)することで、自分を助けながら周りの人にも気を配れるというか。
コミュニケーションを取ることで、本当に何かがあった時に実際に顔見知りかどうかは大きい」
高校では今後も、小学校や中学校との連携を深め、日常の防災意識を高めていくとしています。