春の陽気 “花粉”の飛散に注意「週末は20℃予想も」長崎大学病院でも花粉飛散を観測《長崎》
寒波のピークは過ぎて25日の県内は、ほとんどのところで日中は前日よりも3℃から5℃ほど気温が上がりました。
心配なのが “花粉” の飛散です。週末にかけて気温はさらに上がる予想で、注意が必要です。
放射冷却もあって、朝のうちは冷え込んだ県内。
午後から雲が広がったものの日中の気温は長崎市で 11.4℃。佐世保市では11℃など、各地で24日より3℃から5℃ほど暖かくなりました。
この週末にかけては、20℃に届く予想も。
気温の上昇で増えるのが…
(30代会社員)
「花粉症、とても重度の。(今も)軽くムズムズする」
(80代)
「花粉症なので、薬を飲んでいる」
花粉が気になるという人は、すでに対策を行っていました。
(80代)
「身体の(花粉を)払って(家に)入るときにする。空気清浄機をいつもいる部屋でやっている」
(30代会社員)
「規則正しい生活。睡眠、食事のバランス」
(80代)
「気構えはしている。手洗い、うがい、鼻の掃除」
(50代会社員)
「今のところ大丈夫だが、これから先がたぶん危ない。帰ったら顔を洗うぐらい。なるべく花粉を落とす」
(長崎大学病院 上妻 凪 臨床検査技師)
「こちらが花粉の測定器」
長崎大学病院の屋上には、県医師会の依頼を受けて測定器が設置されていて、例年2月頃から県臨床検査技師会が飛散する花粉の観測を行っています。
(長崎大学病院 上妻 凪 臨床検査技師)
「スライドガラスにワセリンをうすく塗って、花粉を集めてここに付着した花粉をカウントする」
県内8つの市と町で、土日・祝日を除く平日に観測を継続しています。
花粉を分別するため、色付けし光学顕微鏡を使うと…
(長崎大学病院 上妻 凪 臨床検査技師)
「球形でヒダがついているのがスギ花粉」
連休前の21日からの4日間で、1平方センチメートルあたり15個のスギ花粉が確認されました。
県内では、今月上旬からスギ花粉の飛散が始まっています。
県医師会の調査では、1日に1個未満の日が
10日の週は4日ですが、
17日の週は2ケタが並び、増えているのがわかります。
(長崎大学病院 上妻 凪 臨床検査技師)
「前年の7月、8月ごろの日照時間や平均気温、降水量に左右される。去年の夏は日照時間が多くて暑い日が続いたので、今年の花粉の飛散量は増えると予想されている」
県医師会によりますと、スギ花粉の1定点あたりの平均の観測数は、2019年が4300個以上とピーク。
10年間の平均の約1660個の倍以上で、去年は「2085個」でした。
一方 ヒノキ花粉は、去年430個あまりで平均を下回りました。
(長崎大学病院 上妻 凪 臨床検査技師)
「症状があったら、各医療機関や薬局などに相談に行かれるのがいい。長崎県医師会を通して、インタネットや携帯のメールに配信されていて、チェックして活用するのもいい方法」
県医師会では、花粉の定点観測の結果をホームページで更新しています。