大雨災害を教訓「災害に強い校舎」に 大村市の小学校が学び舎に地域の避難場所や防災倉庫設置《長崎》
大雨による災害の教訓を生かした「新たな学び舎」です。
大村市の小学校で新しい校舎の完成を祝う集会が開かれました。
大村市の市立福重小学校で開かれた、新校舎の完成を祝う集会。
子どもたちが地域の伝統芸能や龍踊を披露し、喜びを表現しました。
現在の校舎は、もっとも古いもので建設から65年以上が経過。
新校舎は3階建てで、総工費約18億円をかけて完成しました。
最大の特徴は “災害に強い校舎” です。
2020年7月に大村市を襲った大雨。
最大で1時間に94.5ミリ。24時間に357ミリの雨量を観測しました。
運動場は約30センチ浸水し、水は校舎にも迫りました。
(大村市立福重小学校 秋山 学 校長)
「渡り廊下から高さ15センチくらい(水が)上がって、レールのぎりぎりまで水が上がった。大変な量だったと聞いている」
災害の教訓を生かした新校舎は、約2メートルかさ上げし、地域住民の避難場所となる多目的室には、防災倉庫を設置しました。
(大村市立福重小学校 秋山 学 校長)
「普段の生活も含めて、防災上も助け合って活動できるような施設になっているので、水害や災害に備えができると思う」
ピカピカの校舎に子どもたちも胸を膨らませます。
(6年生)
「勉強をたくさんしたり、校舎の隅々まで知ったり(したい)」
(5年生)
「家庭科室(が楽しみ)。料理を作りたい」
集会の後、風船を大空に飛ばし完成を喜んだ子どもたち。
新たな学びやでの授業は25日から始まります。