「耐用年数経過の下水管が約5km存在」長崎市が幹線道路を緊急点検で異常見られずと説明《長崎》
長崎市議会の一般質問が25日から始まり、市側が埼玉県八潮市で先月起きた大規模な道路陥没事故を踏まえた “点検結果” を示しました。
先月28日に埼玉県八潮市で起きた道路陥没事故では、直径4メートルを超える下水道管が腐食して破損。
国土交通省は、同じような大型の下水道管がある東京や大阪などの7都府県に緊急点検を要請しています。
長崎はこの対象ではありませんが、県は先月29日に下水道を管理する各自治体に注意を喚起。
長崎市は独自に、市民生活への影響が大きな幹線道路約57キロで今月13日までの2週間、緊急点検を行い「異常はみられなかった」と説明していました。
25日の市議会一般質問では八潮市の事故を踏まえ、市の対応やインフラ整備の取り組みについて質問がありました。
(長崎市上下水道局 片江 伸一郎局長)
「材質は八潮市と同じコンクリート製のものが多く、埋設後の経過年数も “耐用年数の50年を経過しているものが 約5キロメートル” 存在している」
長崎市内では,西部下水処理場近くに埋設している直径1.8メートルの水道管が最大ですが、市は、仮に破損しても「八潮市と同規模の道路陥没が起きることは考えにくい」としています。
25日の答弁では、水道管が破損した場合のリスク想定や、テレビカメラによる
内部観察など 5年ごとの計画的な管理を引き続き行うとしました。
ただ 下水道管に限らず、上水道管の老朽化対策も喫緊の課題で、市は住民に対し道路に穴があいていたり、へこむなどの異常が見られた場合には、〔道路緊急ダイヤル #9910〕に通報するよう呼び掛けています。