梅雨入りは来月中旬になる見込み “土砂災害危険”22か所を市が点検 防災合同パトロール《長崎》
梅雨のシーズンを前に、長崎市で災害危険箇所を点検する「防災パトロール」が行われました。
消防局や市の職員が市内22か所をまわり、防災意識の啓発に努めます。
防災合同パトロール」は毎年梅雨入り前に実施され、出発式には長崎市の職員約30人が参加しました。
(鈴木史郎 長崎市長)
「長崎市は地形的に急斜面が多く、そこに住宅が立ち並ぶということで土砂災害のリスクが高い」
市内には、大雨や地震などで地すべりやがけ崩れなどが起こる危険性がある地点が約7000か所確認されているということです。
13日は、このうち22か所を消防局や土木部などの職員ら約50人が、8つのグループに分かれて点検。今年3月の大雨により崩壊した石垣など、危険な場所を見回りました。
(担当者)
「梅雨前までにはどうにかしたい」
「二次災害が起こらないようにしないといけない」
12日は長崎市御船蔵町でも、大雨により住宅の裏の石垣が高さ3メートル、幅3メートルにわたって崩れ、住宅の敷地に土砂の一部が流れ込む被害がありました。
長崎市は「梅雨時期に限らず、古い石垣などは特に崩れやすいため、日ごろから点検を心掛けてほしい」と呼びかけています。
民間の気象会社ウェザーニューズによりますと、今年の九州北部の梅雨入りは来月中旬になる見込みで、平年より遅く、去年(5月29日)よりも半月ほど遅くなるということです。