最後の入学式 少子化の影響で定員割れが続き閉校が決まっている看護学校 「3年間しっかり学び患者さんを笑顔にできる看護師になりたい」 鳥取県米子市
70年の歴史ある学校の最後の新入生となります。来年度は入学者を募集せず、3年後の2027年3月末に閉校が決まっている鳥取県米子市の米子医療センター附属看護学校で4月9日最後の入学式が行われました。
鳥取県米子市の米子医療センター附属看護学校で4月9日、最後の新入生30人を迎える入学式が行われました。式では久留一郎学校長が、新入生の代表に入学許可証を手渡した後、「人間性を養い看護に必要な知識・技術を習得し、人間愛に根ざした看護師を目指してください」と励ましの言葉を贈りました。
これを受け、新入生代表の吉川美咲さんが誓いの言葉を述べました。
新入生代表 吉川美咲
「看護師は仕事量も多く、大変な仕事だと思いますが、私たち新入生一同は、それぞれが思い描く夢に向かって絶えず努力し続けることを誓います」
入学式には、在校生も参加し新入生を盛大に歓迎していましたが、この看護学校は来年度以降、入学者を募集せず2026年度末に閉校することになっています。少子化の影響で定員割れが続き、学生の確保が困難なためで70年の歴史に幕を下ろすことになります。
最後の新入生
「最後というのもあるんですけど、3年間しっかり学んでいけたらと思います。患者さんを笑顔にできる看護師になりたいです」
「この医療センター最後の学生ということで、それに恥じないような患者さんに信頼と尊敬が得られる看護師になりたいです」
米子医療センター附属看護学校 黒田裕介 事務長
「歴史ある学校が閉校することで職員も悲しく思っています。最後の入学生が卒業するまで教育、学生指導、就職指導など責任もって社会に送り出すべく、教職員一同、力を尽くします」
地域医療を支えるため70年間で1941人もの看護師を送り出してきたこの看護学校。看護師の道を歩き出す最後の新入生の3年間の学校生活は、4月10日から始まります。