児童数の減少により今年度で閉校が決まっている島根県奥出雲町の高尾小学校。5月25日、全校児童3人による最後の運動会が行われました。

◇　◇

青空が広がった25日。

～選手宣誓～
「ずっと忘れられない“ザ・これが高尾の運動会だ”にすることを誓います」

島根県奥出雲町にある高尾小学校で運動会が行われました。テーマは「みんなで高尾小最後の運動会をはしゃごう」

6年生 岸本大輝さん
「順位関係なくできる運動会だから悔しいことがないので、はしゃげると思います」

全校児童わずか3人の高尾小学校。児童だけでは玉転がしなど対抗競技ができないため、地域の人たちの力が必要不可欠です。25日は卒業生や地域の人たち約70人が訪れ、各種目に参加しました。

地域の人
「競技は下手でも楽しまんと、と思って出ております」

現在、奥出雲町の仁多地域にある6つの小学校は、2026年度に統合することが決まっています。しかし、高尾小学校は来年度の児童数が2人になるため1年前倒して三成小学校への編入が決まりました。

この校舎で運動会が行われるのも今年で最後。子どもだけでなく地域の住民も思いっきり楽しみました。また運動会の種目では見ることがないファッションショーも行われました。

～会場のアナウンス～
「特に帽子をシールでキラキラにしたので見てください」

先生や保護者も手作りの衣装で会場を盛り上げました。これもまた人数が少ないからできる手作り感あふれる運動会です。

3年生 岸本結生さん
「地域の人に喜んでもらえたり、笑顔が見られたりしたのでよかったです」

5年生 渡部真央さん
「ファッションショーや借り物競争が楽しかったです。高尾で最後にみんなで楽しくできたのでよかったです」

参加者
「さみしいですけど、閉校まではまだちょっと時間があるので、みんなで盛り上げて閉校を迎えたいなと思っています」

高尾のみんなで成功させた運動会。地域の人たちに支えられて子供たちは最後の1年を過ごします。