かつてのにぎわいを再び 2021年に閉店した商業跡地に新たな大型スーパーマーケットがオープン 初日から大勢の人でにぎわう 島根県松江市
島根県松江市で2021年に閉店したショッピングセンター「旧キャスパル」の跡地に、大型のスーパーマーケットが5月27日オープンし、初日から大勢の人でにぎわいました。
27日午前10時前、松江市黒田町の新しい店舗には、オープンを待つ長い行列ができていました。27日にオープンしたのは、岡山県津山市に本社をもつ「マルイ」で、鳥取県には10店舗、島根県は今回で2店舗目の進出となります。
サンインマルイ 松田和也 社長
「地域のみなさまの活力となるように、食の社会インフラとしてわくわくするようなお店をつくってまいりたいと思っております」
オープンと同時にぞくぞくとお客さんが入り、店内は一気ににぎわいをみせました。ここは かつて松江市の商業の拠点として、長年にぎわった場所。1981年、大型ショッピングセンターとして誕生した、「ファミリープラザアピア」は橋北地区、唯一のショッピングセンターとしてにぎわいましたが、業績不振などにより2004年に一時閉店。その後は、「松江タウンスクエアキャスパル」として営業を再開したものの、2021年、40年の歴史に幕を閉じました。
キャスパルに通った人
「キャスパルは学生時代からあったので、拠点が戻ってくれてうれしい」
「せっかく大きい土地があるのにもったいないなと思ってたので、またにぎわえばいいかなと思います」
商業施設として名残のあった場所で再び買い物ができるとして、初日となった27日には朝から大勢の人が詰めかけ、一時、入場制限も設けられるほどになりました。
マルイ黒田店は24時間営業で、駐車場は332台収容と、マルイの中では最大級の規模。店内は、地元でつくられた野菜のほか、旬の地魚を使った大き目の握り寿司を実演販売するなど、地域に根差した商品を売り出しています。
高井和代 記者
「そして、都会を中心に展開するスーパーマーケットの商品や、こちらにはデパートのオリジナルブランドも専用コーナーとして展開しています」
松江市では、今年1月、県内唯一のデパート「一畑百貨店」が閉店したこともあり、デパートの商品が身近に感じられるよう工夫もされています。
客
「人口が減ったし、家もどんどん減ってさみしいムードがずっと漂っていたので、人出が多くなるから楽しくなるんじゃないかな」
6月6日には、テナントとして大手雑貨チェーン「無印良品」の専門店もオープンする予定で、商業施設の拠点として再び地域の活力となることが期待されます。