和歌山県付近をゆっくりと東南東に進んでいる台風10号。
山陰地方からは遠ざかりましたが、観光業などに影響が出ています

30日から31日にかけて山陰地方に最接近した台風10号。

記者「午後4時の鳥取市です。先ほど雨が降り出して、手にした傘が風に持っていかれてしまうような、強い風が吹いています」

降り始め（28日午後1時）から31日午前11時までの降水量は、
鳥取県大山町で167ミリ、島根県吉賀町で138ミリとなっていて、これまでの雨による土砂災害に注意が必要です。

鳥取県三朝町の宿泊施設では…

♪三朝薬師の湯 万翆楼 支配人森田純一さん
「今回の台風は本当にノロノロで(今月)26日くらいからキャンセルが相次いでいます」

この宿泊施設では、台風10号の接近で客足が減少。

今月26日から31日にかけて、67組、合わせて180人のキャンセルがあったといいます。

♪三朝薬師の湯 万翆楼 支配人森田純一さん
「やっぱりこれを反動に9月はお客様に戻ってきてほしいですね。」

また、松江市の松江城では、安全点検のため、天守や興雲閣などが31日、休館となっています。


気象台では、台風10号の影響で大気が不安定になっていて、引き続き土砂災害や河川の増水などに注意するよう呼び掛けています。

台風10号はこのあと紀伊半島沖に停滞し、9月1日はゆっくりと北上。
9月2日の午後には熱帯低気圧になる見込みです。