「子ども第三の居場所」に 古民家を活用した新たな施設を開所 鳥取県南部町
4月1日から新年度。まもなく新学期も始まりますが、子どもたちの新たな居場所が完成です。気軽に立ち寄れる家でも学校でもない「第三の居場所」となる施設が、鳥取県南部町につくられ、開所式が行われました。
鳥取県南部町に完成したのは、法勝寺温泉の近くにある古民家を活用した建物で、その名も「法勝寺温泉 別館」です。4月1日は、南部町の関係者が参加して開所式が行われました。
子どもたちが安心して過ごし、将来の自立に向けて生き抜く力を育むこの「子ども第三の居場所」事業は、日本財団が2016年から全国213か所で展開しています。今回は、地元の青年海外協力協会JОCA南部が運営します。
小学生から高校生が対象で、施設の1階はイベントなどを行う多目的な空間に、2階には学習室などが設置されているほか、入口付近には誰でも利用できる飲食店が設けられています。また、不登校や家庭に事情などがある子どもたちの支援も登録制で行われ、一時的な宿泊施設も用意されています。
地元の子ども
「いい場所ができて良かったと思います。居心地がよく、使っていけたらいい」
「うれしいです。いろいろな人としゃべれたりするので、仲良くなったりできると思います」
青年海外協力協会JОCA 雄谷良成 会長
「居場所のない子どもたちがたくさん居るという現状があるので、いろいろな子どもが、それぞれの思いで使ってくれる場所になればいいと思います」
この子ども第三の居場所「法勝寺温泉 別館」は、職員3人が常駐していて、水曜日以外の午前10時から午後8時まで利用できます。利用料金は無料で地域の人も出入り可能となっているため、交流拠点としても期待されています。
なお、この子ども第三の居場所施設は、鳥取県では今回が3か所目の拠点となります。