暖冬が生育に影響 イチゴ狩りシーズン到来も気温の上昇で適切な温度管理が困難に 鳥取県鳥取市
寒い季節に旬を迎えるイチゴ。イチゴ狩りを楽しむ人も見られますが、暖冬のため、生育に影響が出ているようです。
鳥取県鳥取市にある農園「フルーツフィールド鳥取砂丘」。鳥取県産品種「とっておき」を自社で改良して「ベリーバード」として栽培しています。この農園で去年の12月中旬から始まったのが、イチゴ狩り。家族連れが訪れて、口いっぱいにイチゴを頬張る姿が見られました。
利用客
「めちゃくちゃ甘いし、おいしいですし、子どもがめちゃくちゃ楽しそうにイチゴを食べてくれるのでありがたいです」
冬の時期、人気を集めるイチゴ狩りですが、暖冬傾向の今シーズンはイチゴの生育にも影響が出ているようです。
フルーツフィールド鳥取砂丘 奥田佑一さん
「本来30日から40日かかる収穫までの期間が、少し早くなってしまっていくっていうところが、影響かなと思ってます」
通常イチゴを栽培する上で、適温は20℃前後。ただ、今シーズンはビニールハウス内が30℃まで上昇することもあるといいます。気温が上がることで、イチゴの色づきが早まり、収穫時期も早まっています。そこで、ハウス内の温度を下げるために、行っているのが換気です。ビニールハウスのシートを巻き上げて、温度を下げていますが、普段は温かい時期に行う作業だということです。
フルーツフィールド鳥取砂丘 奥田佑一さん
「冬らしい天気といいますか、ある程度やっぱり寒さがあることによって、より甘さののったおいしいイチゴになると思ってますので、例年並みっていうところが一番希望するところですね」
この農園では5月末ごろまで、イチゴ狩りが行われる予定です。