「一票の格差」をめぐる裁判 広島高裁松江支部「合憲」として原告側の訴え退ける 原告側は不服を示し、上告の方針示す 島根県松江市
去年10月に行われた参議院選挙の「一票の格差」をめぐる裁判で、広島高裁松江支部は「合憲」として原告側の訴えを退けました。
この裁判は去年10月の衆院選で有権者数に基づく最大格差が2.06倍となり憲法違反だったとして、弁護士グループが全国の高等裁判所と高裁支部の14箇所で裁判を起こしているものです。
このうち、鳥取・島根両選挙区を対象にした裁判の判決で松谷佳樹裁判長は「格差の程度も著しいものとは言えない」などとし、憲法に違反しないと判断。選挙の無効を求める訴えを退けました。
原告側はこの判決に不服を示し、上告するとしています。
久保利英明 弁護士
「核心をついた議論にはなっていない非常に不満足なものであった」
一連の裁判の判決は、広島高裁松江支部で12件目となりすべてで「合憲」と判断されています。
最終更新日:2025年2月26日 18:51