孤立状態が続く地域に“手作業”でガソリンを運搬 市職員が大雨被害を受け通行止めとなった日御碕地区へ 「お困りのことを丁寧に対応していきたい」 島根県出雲市
大雨の影響で道路が崩落した島根県出雲市。日御碕地区へ続く道路はいまも通行止めとなっていて、235世帯以上で孤立に近い状態が続いています。
7月25日の朝、日御碕へ続くう回路には出雲市の職員が手作業でガソリンを運ぶ姿がー。
出雲市職員
「住民の方もガソリン使われるので持って行って少しでも移動の幅が増えればいいんですけど」
大粒の汗をかきながら、一つ10キロあるガソリン携行缶を合わせて37個運びました。
住民
「満タンだったけど、もうなくなってギリギリになってるからちょうど良かったです」
住人はガソリンを受け取ると、給油所が設置されている場所へ。
住民
「平坦な道じゃないので余計しんどいと思いますよ。急な上りだったり、坂道ですからね」
ガソリンの残った量が半分以下の人を対象に予約を受け付け、道路が崩落して以降、初めて約30人のもとへガソリンが届けられました。
住民
「ガソリンが無くなると崩落現場まで行けないので、どうかなと思ってたんですけどこういう機会があったので助かりました」
「もうガソリンのことだけが心配で、あまりうろうろしないようにしてましたけど、これで安心です」
ガソリンの安全な運び方や給油方法などの検討で時間がかかりましたが、約2週間ぶりに無事、給油が完了すると住人は安心した様子でした。
出雲市 防災安全課 小形 淳 課長補佐
「(復旧に)もうしばらく時間がかかるということで、一つずつガソリンにしても、尿処理にしても、皆さんがお困りのことを丁寧にお聞きして対応していきたいと考えています」
ガソリンについては、今後週に1回のペースで日御碕への供給が予定されているということです。
また、う回路については、島根県で現在仮設道路の工事が進められていて、7月末には消防や救急など緊急車両の通行が可能になる見通しだということです。