「自分の命を守るために」自転車ヘルメット着用の努力義務化から1年 現状は?
自転車に乗る際のヘルメット着用が努力義務になり1年が経ちました。
鳥取県警は5月、2023年までの過去10年間の自転車事故について分析結果を発表。自転車の乗用中に死亡またはけがを負った人でヘルメットの着用していたのはわずか11.8%。中でも20代は2.5%とほとんど浸透していないことが分かります。そこで大学生にヘルメットについて聞いてみると?
大学生
「わずらわしくて、一人だけ着けるのも恥ずかしい」
「ヘルメットはごつごつしているイメージで子どもっぽく見えたり、あとそこまで浸透していなくて努力義務だとは聞いているが。つけなくてもいいかなと、本当はつけたほうがいいけど」
ヘルメット着用が努力義務だと分かっていても見た目や周りが着けていないため着用したくないというのが本音のようです。そこで鳥取市内のサイクルショップを訪ねるとー。
サイクルショップ フクハマ 山本佳和 さん
「2023年は1か月でヘルメットが10個ほどは売れていたが最近は3、4個くらい」
努力義務となった1年前は駆け込み需要でヘルメットの購入が増えたといいますが、ここ最近は落ち着き気味。それでも新しい自転車を購入する際はほとんどの人がヘルメットも買っていくといいます。そうした中、各メーカーはより安全性が高い商品を展開。
山本さん
「ポイントはこの凸凹。この凸凹が衝撃を吸収して衝撃から守ってくれます」
さらに、帽子に見えるヘルメットが販売されるなど少しずつ選択肢が増えていました。
山本さん
「自分が事故をしないと思っていても相手からきて事故になることもありますので、万が一を想定してヘルメットは着けてほしい」
交通事故総合分析センターによると、自転車による事故でヘルメットを着けていない場合、着用しているときよりも死亡率が1.6倍にも跳ね上がるといいます。自分の命を守るためにも普段の生活からのヘルメットの着用を心がける必要があります。