JR木次線の今後どうなる? JR西日本が地元自治体と「在り方を議論したい」との意向表明 「利用者が激減…」と必要性を強調
ローカル線のあり方が再び注目されそうです。JR西日本の佐伯山陰支社長は、利用者数が激減している木次線について、近く島根・広島両県と沿線自治体に出向き議論を行いたい意向を示しました。
JR西日本 佐伯祥一 山陰支社長
「木次線、出雲横田駅から備後落合駅においてはご利用の厳しい状況が続いています。特定の前提は置かず、今後の進め方も含めてご相談させていただきたいと考えています」
JR西日本の佐伯山陰支社長は、木次線の今後について、島根・広島両県や地元沿線自治体と話し合いたいという考えを示しました。このほか、佐伯支社長は、木次線の出雲横田から備後落合間について、一日平均乗車人数が、1987年には279人だったのが、2022年は54人と激減し、鉄道の大量輸送という使命も果たせていないとしています。また、この区間は通勤通学などの生活利用もほとんどないことから、木次線の今後の在り方を検討する必要があると述べました。
佐伯支社長自らが近く島根県と広島県、沿線自治体の奥出雲町や広島県の庄原市を訪ね、今後の木次線について話し合いの場を持ちたいとの意向を示しました。
JR西日本 佐伯祥一 山陰支社長
「さまざまな観点で議論させていただきたい、ということでございます。今よりもご利用しやすい、地域のまちづくりに合わせた最適な交通体系を地域の皆さまと模索し、実現していきたい」
また佐伯山陰支社長は、木次線の今後の対応について、路線の存廃や再編について話し合う国の「再構築協議会」を通じて行うことも選択肢の一つだとしています。
これまでも路線維持が困難と指摘されてきたJR木次線。JRと沿線自治体との話し合いの行方が注目されそうです。