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全国的なコメ不足 コメの取引価格は右肩上がり 玄米は11年ぶりの高値に 秋まで高値が続く可能性も 

2024年8月7日 18:33
全国的なコメ不足 コメの取引価格は右肩上がり 玄米は11年ぶりの高値に 秋まで高値が続く可能性も 

日本人の食卓に欠かすことのできないコメ。しかし、今この国民食が“ある理由”でピンチを迎えています。鳥取市内のスーパーを訪ねるとー。

エスマート店舗販売部 湖山店 西山連 店長
「鳥取県産の商品や値段が安いコメが品切れになっています」

コメの販売コーナーを見ると中には在庫がない品種も。実は今、全国的なコメ不足に悩まされているというのです。

エスマート店舗販売部 湖山店 西山連 店長
「日本全体でコメが少なく、鳥取で作られたコメはそんなに減ってはないみたいですが、それが県外に流れている状況」

農水省によりますと、6月末のコメの民間在庫量は156万トンとなっていて、比較可能な1999年以降過去最少だといいます。取材したスーパーでは、8月に入りコシヒカリなど一部の品種で入荷がストップ。今後、品薄が続くようであれば購入制限を検討するとしています。


「(コメが)少なくなるという感じはしなかったので、いつ来ても買えるかなと思っていましたが、多めに買わなきゃいけないかなと思っています」

しかし、一体なぜ全国的なコメ不足が起きているのでしょうか。

はらだ農産 原田晏年さん
「この暑さはコメも大変。コメが焼けて茶色いコメがいっぱいできています」

記録的な猛暑となった去年。朝晩と日中の寒暖差が十分ではなかったため、収穫量は変わらないものの、コメの成長が悪かったり、変色したりなどで規格外となるコメが特に多かったといいます。そこで、今年は田んぼの水管理を徹底して暑さに備えているそうです。

はらだ農産 原田晏年さん
「今年は今のところ順調。この暑さが身が入るようになってどうなるか心配しています。去年と同じようなことが起きないかと」

またコメの不足により価格にも影響がー。

中嶋米穀 石河英直 社長
「価格が大きく変動すると、色々なところで条件が合わなくなったり、お客さんにもお願いしないと、うちでは吸収ができないので」

鳥取市の卸売り店では、鳥取県産のコメを中心に精米し、スーパーなどに卸しています。しかし、その価格はここ最近で大きく変化。これまでは10キロで3000円から3500円ほどでしたが、今では約5000円と高値で取引されているといいます。

実際に6月までのコメの取引価格は右肩上がり。玄米60キロの価格は、11年ぶりの高値となっています。では、このコメ不足と高値はいつまで続くのでしょうかー。

中嶋米穀 石河英直 社長
「おそらく9月の上旬になると新米の鳥取でもコシヒカリやひとめぼれが出荷されるので、そうなればコメ不足もいったん落ち着くのでは」

主食となるコメの品薄と高騰。秋までは不安定な状況が続きそうです。

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