国際定期貨客船「イースタンドリーム号」5年ぶりに境港へ 新しい交流の時代に向けて韓国の観光業界関係者が山陰の観光地を視察 鳥取県
あの定期貨客船が境港へ5年ぶりに帰ってきました。5月26日、試験運航のため境夢みなとターミナルに寄港したのは、鳥取県境港市と韓国の東海市を結ぶ国際定期貨客船「イースタンドリーム号」です。
鳥取県 平井伸治 知事
「この白いビーナスのような船体イースタンドリーム号がいよいよ境港へ帰ってきました。これから新しい交流の時代をもう一度開いていきたいと思います」
2009年に就航したイースタンドリーム号ですが、日韓関係の悪化に伴う利用者の減少や新型コロナの影響で当時運航していた韓国の「DBSクルーズフェリー」社が2019年に廃業。休止を余儀なくされていましたが、韓国の別の運航会社「トゥウォン商船」が運航免許を取得したため、定期運航の再開に向け試験運航が実施されたのです。
鳥取県 平井伸治 知事
「私たちは、境夢みなとターミナルもこのイースタンドリーム号のために作ったわけでありますが、なかなか船体が入ることはありませんでした。感慨もひとしおであります。全力を挙げて準備を進めてまいります」
8月3日から週1回の定期運航を正式にスタートさせるイースタンドリーム号。全長140メートル、幅が20メートルで6メートルコンテナ130基、車250台などを積み込み運搬できるほか、定員530人が宿泊できるエコノミーから豪華なスイートまでさまざまなタイプの客室が用意されています。さらに、レストランやコンビニ、ナイトクラブまで船の旅を快適に過ごせる空間が充実しています。
トゥウォン商船 李錫基 社長
「飛行機は目的についた瞬間が旅行になりますけど、船の場合は乗る瞬間からが旅行の始まりだと思いますので、船から楽しめるような観光を作りたいと思っております」
また今回の試験運航で境港にやってきた人のなかには、韓国の観光業界の関係者の姿も見られました。寄港後は、鳥取県北栄町の青山剛昌ふるさと館など山陰各地の観光地を視察しました。イースタンドリーム号の再就航を新たな旅行商品の開発につなげる狙いです。
韓国の観光業界の関係者
「(名探偵コナンは)全世界でも有名なところですので、ツアーにも活かして、入れられたら良いなと思っています。視察を通じて色々な旅行商品が作ることができたら良いなと思っています」
5月27日午後6時に境港を出港し、韓国へ向かったイースタンドリーム号。鳥取県の関係者も乗船し、再就航を迎える8月3日に向けて現地の観光関係者や物流関係者と協議を進める予定です。